最適化が進むとワクワク感がなくなる

2015年07月18日

Posted by ながはまや at 02:43 │Comments( 0 )
最近の大型店で最もめだつことはずいぶんとPBが増えたということだろうか。
スーパーマーケットの考え方を突き詰めるとこうなるのだろう。スーパーの製造小売り化である。ユニクロと同じ考え方だ。

死筋をカットし、売れ筋を確保して物流の最適化を行い、単品の扱い量を増やして低価格化を進める。リクツからいえばそうなのだけど、売り場はますますつまらなくなる。原材料の段階から加工、物流までをコントロールする。消費者ニーズをといいながら、売れ筋中心の品ぞろえはバリエーションにとぼしく、となれば、順番にエサを与えられる家畜とどう違うのだろうか? 隣のエサのライン(別の大型店)を見ても、結局は対して変わらないことになる。

下着なんかを見ていると、今の季節なら速乾・涼感という単一価値の肥大化は、差別化といいながら、なんら差別されていない製品の価格競争だ。これならば、わざわざ店舗まで行く価値がない。店舗へ行くという行為が苦痛になってくるのだ。これならネットの方がどれだけ楽か。逆に人工知能(AI)で面白いサジェッションをしてくれて、当初はそちらの方が面白いかもしれない。

これをひっくり返して言えば、小規模店舗は店に足を運んでもらうという理由を作ることが大切になってくる。
よく、商店街は昔ながらの御用聞きときめ細かな宅配で勝負と言われたことがあったが、つきつめればAIと物流技術で提供する大手に勝てるとは思えない。それよりは、お買い場空間をどのようにプロデュースするかが、大きなポイントになるのではないか。ショッピングモールとはお買い場空間のプロデュースの一つのカタチだが、小規模店はその土俵で戦うべきではないだろう。

黒壁を立ち上げた笹原氏は「文化の情報発信が集客につながる」と語られていた。まさに、それぞれの店が持つ文化を見出し、アレンジし、感度を上げて発信することが求められるべき商店街の姿ではないか?
イベントとは、他の集客要素を持ち込むのではなく、まさに商店街にある個々の店の文化情報発信の場であるべきなのだ。









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